じゃがいものお勉強(メルマガ掲載版)
【第1章;じゃがいもの歴史】
日本には、慶長年間(1596〜1614年)にオランダ人によって長崎に持ち
込まれました。その後、北海道には、宝永3年(1706年)、現在の瀬棚町で
松兵衛と言う人が、大根などと一緒に馬鈴薯を植えたと言う記録もあるよう
ですが、やはりじゃがいもが本格的に栽培され始めたのは明治以降です。
特に本格的な普及を支えた品種として「男爵いも」があげられますが、「男爵
いも」は明治40年に川田龍吉男爵がアメリカから導入したじゃがいもで、
「男爵の作っているイモ=男爵イモ」として名前が付けられ広まっていきました。
○詳しいお話は当店ホ−ムペ−ジへ http://www.kiwaki.net/vegimemo.htm
【第2章;じゃがいもの栄養】
じゃがいもの主な成分はでんぷんですが、ビタミンやカリウムが豊富に含まれ
ています。特にじゃがいものビタミンは加熱した状態で生トマトの60%以上も
含まれているように、加熱しても壊れないのが特徴です。
<ダイエットに効果的!!>
じゃがいも(茹でた状態)は、100gあたり約73kcalなので、ご飯(約168kcal)の
半分以下しかありません。また、脂質もほとんどありませんし、たんぱく質も
ご飯の約半分なのダイエットにはバッチリです!
<血圧を下げる働き!!>
血圧を下げる働きがあるカリウムがご飯の10倍以上入っています。お肉のつけ
あわせにも最適です。
<発育盛りのお子様には不可欠!!>
お子様の成長促進に不可欠なビタミンB2がご飯の約3倍も含まれています。
<美容効果抜群!!>
細胞組織の再生作用(美容効果)、免疫力の増強作用(風邪にかかりにくい)
歯肉炎・貧血防止など多様な効能があるビタミンCが多く含まれる。
実際にじゃがいも(茹でた状態)には、生レモンの約1/5、みかんの約3/5、
メロンと同等、りんごの約5倍のビタミンCが含まれています。
◎以上のような効果のあるジャガイモも「ソラニン」にはご注意!!
じゃがいもは、光に当たると緑化しますが、これは表皮近くに葉緑素が生成して
しまうためであり苦みを伴うソラニンという有毒物質が生じています。
このソラニンはジャガイモから伸びた芽にも多く含まれています。
したがって、ソラニンを生じさせない、あるいは摂取しないために以下の点に
気をつけてください。
・光に当たらないように冷暗所で貯蔵する。
・芽が伸びた場合、芽をしっかり除去する。
・緑化した部位は厚めに皮をむく。
【第3章;じゃがいもの種類】
じゃがいもにはたくさんの種類がありますが、その中でも当店が販売している
代表的な3種類のじゃがいもについての特徴点を見てみましょう。
<男爵>
・外観は白っぽくて比較的凸凹が多い
・肉質は粉質でほくほく感がたまりません、でんぷんの含有量も高い
・煮崩れしやすい
・ス(中心部に隙間)が入りやすい
<キタアカリ>
・外観は淡黄色で丸いですが男爵に比べて凸凹が少ない
・肉質は粉質でほくほくしていて甘みがある
・簡単に煮える
・ス(中心部に隙間)が入りやすい
<メ−クイ−ン>
・外観は淡黄色で横長の卵型
・肉質は粘質でねっとりしていて若干甘みがある
・デンプン含有量は比較的少なく煮崩れしにくい
・ス(中心部に隙間)が入りにくい
【第4章;北海道産じゃがいもの価格】
・品種による違いはそれほど大きくありませんが、総じて男爵が比較的安く
キタアカリ、メ−クイ−ンがそれより高めです
・市場では、表面のつや(キズの有無等)によって価格が異なりますが、
食味には価格ほどの大きな違いはありません
・大きさは、LM〜2L程度までであればそれほど違いはありません。3L以上
になると安くなりますがスが入ることが多くなります。剥いたときの歩留まりを
考慮すると、大き目のL〜2L程度がオススメでしょうか!?
・新じゃがいもが出回る時期(8〜9月)が一番高く、それ以降若干下がるものの
余程の理由がない限り大きな変動はありません。また、北海道産じゃがいもの
在庫量が少なくなる春後半も高めです。
・本州などの小売店では概ね200円/kg前後で販売されていますが、北海道
のネット販売では10kgあたり1500円くらいのところからビックリすること
に
2500円以上するところまで様々のようです。一番高いのは北海道各地の
空港で、1箱5kgで1500円以上しています。
う〜ん、でも空港で見るとなっちゃうかな!?
◎購入のポイント!は、表面にそこそこのツヤがあるL〜2Lサイズをお得な
価格で購入することですね。
つまり、高いからといって値段相応のものではありません!?
【第5章;じゃがいもの旬】
私は「北海道産ジャガイモの旬はいつ?」と聞かれると非常に困ってしまいます。
普通、皆さんは「旬=一番美味しい季節」と理解されますし、辞書にも「出盛りで
一番味の良い時期」と書いてあります。さらに一般的に野菜の場合は「一番美味
しい季節=収穫直後の新鮮なもの」と考えられますよね。
ですので、私はじゃがいもの場合「旬=一番美味しい季節=収穫直後の新鮮なもの」
が成り立つのかということに悩んでしまいますが、結果的にはじゃがいもの場合上記
方程式は成立しないと思っています。では、その理由についてちょっとお教えしますね。
1.じゃがいもの収穫時期
よく”新じゃが”という言葉を聞きますよね。食品売り場などでも、春先には「長崎産
新じゃが」、秋には「北海道産新じゃが」という看板をよく目にします。長崎産は春先
が収穫シ−ズン、北海道産は秋が収穫シ−ズンですのでその時期のじゃがいもに
「新」とつけているわけです。つまり、北海道産じゃがいもの収穫シ−ズンは8〜10月
です。(でも、本当は「新じゃが」とは「古イモ」と区別するということが目的のようですが)
2.北海道産じゃがいもの流通経路
北海道産じゃがいもは8〜10月に収穫されて、一部は市場、卸売り業者、小売業者
を経てご家庭に届けられますが、その他の大部分は、農家から農協などに出荷されて、
春先まで農協などが需要動向を見ながら適量を市場に流通させ、それがご家庭に届
けられるというわけです。農協などでは大型の保管庫で適温を保持して品質に気を
配っているため、収穫後数ヶ月経っても美味しさが保持されます。
したがいまして、当店が「美味しいじゃがいも」ととして販売している商品も、春先の
じゃがいもの場合は収穫直後というわけではなく、前年の秋に収穫されたものを、新しく
仕入れて皆さまに販売しているということになります。
3.じゃがいもの糖化作用
じゃがいもにはたくさんのでんぷんが含まれていることはご存知かと思いますが、この
じゃがいものでんぷんは保存中に糖化作用を起こし甘みがぐっと増します。
以上の3点から、私はじゃがいもの場合「旬=一番美味しい季節=収穫直後の新鮮なもの」
が成り立たないと思っています。
したがって、「じゃがいもの旬はいつ?」と聞かれれば、「収穫直後の新じゃがはもちろん
美味しいし、その後長期保存によって糖化作用が進んだじゃがいもも美味しいです。
特に糖化作用がもっとも進んで、芽が出る直前3〜4月のじゃがいもはぜひ一度召し
上がってください!」とお答えします。さらに一言付け加えるなら、「北海道産ジャガイモは
いつでもご満足いただけますよ!!」と答えてしまいます・・(^^)